来館案内

二川宿本陣資料館について

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 豊橋市二川町と大岩町は、江戸時代に東海道五十三次中33番目の宿場二川宿が置かれていました。二川宿は、二川宿と加宿大岩町からなっていて、町並の長さ12町16間(約1.3㎞)、文政3年(1820)の記録では、本陣と脇本陣各1軒、家数合わせて306軒、人数1,289(男666、女623)人でした。
 二川には、現在でも江戸時代の町割りがほぼそのままの状態で残り、東海道筋では滋賀県草津市の草津宿本陣田中家(国指定史跡)とここだけに現存する本陣の遺構があります。          
 旧本陣のご当主馬場八平三氏は、昭和60年に全国的にも貴重な歴史的建造物であるこの本陣遺構の永久保存と活用を願って、屋敷地を豊橋市に寄付されました。市では、これをうけて同62年に二川宿本陣を市史跡に指定し、翌年から改修復原工事に着手し、同時に二川宿ならびに近世の交通に関する資料を展示する資料館を建設し、二川宿本陣資料館として平成3年8月1日に開館いたしました。
 また、本陣東に隣接する旅籠屋「清明屋」は平成12年に倉橋家より寄附され、同14年より改修復原工事に着手し、同17年4月29日より公開いたしました。これにより、大名の宿・本陣と庶民の宿・旅籠屋をセットで見学できる施設となりました。あわせて資料館の増築、常設展の全面改装も行いました。
 資料館では、「東海道」「二川宿」「本陣」という3つのテーマで常設展示を行い、随時特別なテーマに基づく企画展を開催しています。また、1階の体験コーナーには、浮世絵刷りや双六ゲームなどがあり、江戸時代の旅を楽しく学ぶことができます。